まず、絵になりそうなネタを探します。日本の歴史資料を、何とはなしに眺めていたら素敵な建築があったので、それを描きたいなぁと思ったのがスタート地点です。それから発展していき
等の思考を経て、構図と描きたいものを具体的に決めました。
新規作成で、早速下書きに。レイヤをどんどん重ねながら、なんとか下絵をしあげていきます。この時消しゴムツールはほとんど使っていません。消す部分も鉛筆ツールの白で塗りつぶしています。消すと後で後悔することもしばしばなので…。
最初の予定では、一人は学生服になるはずだったのですが、妙に浮いてしまったので着物に変更。うっすらと学生服の跡が残っています。
下絵完成。細かい所はまだ描き込んでいませんが、線画を描くときに細かくしていこうと思います。(画像2-1)
キャラの表情を描く際に、少し気にかけていることがあります。
これは、最終的に決定した下絵とは青丸で囲まれた2人の表情が違います。両方の顔をなんとなくぼんやりした雰囲気で描きました。二人の表情が余り変わりばえがないような気が…。
上の子をぼんやりした風に描くなら、下の子の表情を少し強調してみたほうが、微妙ですがキャラにメリハリがつきませんか? 眉間にシワをよせてみました。(画像2-2)
最終的には、上の子を思い切り笑顔にさせて、下の子の表情を元に戻しました。CG は、顔を色々描いてから、どれにするか選べるので便利です。
ここで下絵はjpegに一度保存して、下絵のイベントは捨てます。ものすごく重たいので…。
用紙解像度を倍以上にあげて、線画を描いていきます。
奥にあるものから少しずつ、乗算レイヤで描いていきました。後で部分によって線の色を変えるので、目・肌・服などで、細かくレイヤを変えていきます。どれがどのレイヤかわからなくなるので、レイヤに全て名前をつけます。
すべてに線が入り終わったら、[ 透明部分に描画禁止 ] をチェックして線に色をいれます。線が黒だと、完成絵の中で浮いてしまう気がするので、絵を描くときは必ず色を変えています。以前は、すべて赤茶色で線を入れていたのですが、場所によって線の色を変えたほうがなじむ事に気がついたので、最近は部分によって色を変える方法で描いています。
線画が取り込みの場合は、スクリーンレイヤを上から重ねて、細かく色を変えていってます。地道に作業を繰り返して線画完成です(画像2-3)