ペイントソフト openCanvas でのCGイラスト講座

06.髪 - 第16回 CG イラスト講座

次は髪を塗っていきます。

髪を塗る時は、だいたい1枚のレイヤですが、髪型によっては2・3枚使うこともあります。右下のポニーテールの少年などは、2・3枚使いました。前髪・後ろにくくった髪などで重ねていきます。

髪を塗るときはいつも、[ 筆圧補正ガンマ ] を2以上にして塗っています。そのほうが髪の毛の『抜き』がうまくいくと思います。どこで力をいれて、抜いたかが画面上ではっきり出ます。左がガンマを通常設定にしたもの、左が筆圧補正を高くしたものです。筆圧補正が低いと、線がプっ…と途切れていませんか…?(画像6-1)

CGイラスト講座 画像6-1
画像6-1

つむじの部分から髪の毛の毛先にむけて、鉛筆レイヤで線を引いていきます。一本一本、髪がどっち向きか考えながら塗っています。CG なので、アナログの時ほど大きく影響はしないのですが、ここで向きをいい加減に描いてしまうと、完成した髪がいい加減な印象の出来上がりになってしまう気がするのです…。髪は一番気疲れする部分だと思います。

だいたい、

ベースになる色を置く → 影になる色を置く → 白やハイライトになる色を置く

という順番で少しずつ描き進めていきます。

影の部分には、灰色とベースの色より彩度を落とした色を、ハイライト部分には、白とクリーム色を使いました。『髪の光が当たっているところ』『影になるところ』というよりも、『奥のほうにある髪』『一番表面に出ている髪』という感じです。

最後に色の調節をするかもしれないと思ったので、できるだけベースの色から発展した色(彩度や明度を変えたもの)や、調節しても色の変わらない灰色に限定して塗りました。この色で決定!と思っている場合は気にせず色々な色を使っています。

後から影やハイライトを入れるのではなく、ベースの色と同時進行で描いていきます。髪に全て色が入ったら、複製して乗算レイヤにし、透明部分に描画禁止にチェックを入れて消します。つむじ部分と毛先に色を入れて(今回は紫やを)、ぼかします。ペンを細くして遊び毛を描き加えました。色の調節をして、完成です。(画像6-2)

CGイラスト講座 画像6-2
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