だいたいベースの色を塗る → 影の色を入れる → 色を取る
この順番で、服を塗ってます。
水彩の設定は、図の通りで描いてます。が、あまりこだわってはいません。[ 縁を滑らかにする ] は ON にしています。(画像7-1)
今回は黒の着物なので、灰色でベースを塗って黒で影、紫色で色を取りました。[ 2 ] の色で影を塗って、[ 3 ] の色で色を伸ばす。ハイライトの部分は色を取る。その繰り返しで描いてます。(画像7-2)
白い色の着物の塗りです。(画像7-3)
だいたい上の6色を、白と一緒に混ぜ合わせています。光沢ある布の予定なので、いろんな色を混ぜたほうがツヤがでると思います。
袴は、[ 1 ] がベース、[ 2・3 ] で影、[ 3・4・5 ] で色を取ってます。塗り方は、黒い着物と大差はないです。(画像7-4)
色々な塗り方、塗る色があると思いますが、色の組み合わせで気に入っているものを書こうかと思います。自分がよく使うのは、だいたいアナログのとき頻繁に使っていた色合わせです。その番号で書けたら楽なのですが、それはいささかマズイと思うので図で。(画像7-5)
左上2つは、黒のものを塗る際によく使う色合わせです。黒と紫系は今回狩衣に使いました。また、黒に赤系の彩度と明度が低いものと、緑系の同じくを混ぜると、若干カラーインクのにじみのようになって面白いので最近使っています。「濃~い黒がほしい!!」と思った時は、その部分のベースになっている色の反対色にあたる色の、極力明度彩度の低いもので塗ると、私的に感じが出るかと思います。
右の一番下のものは白い服を塗る際のものです。今回の絵では図の通りですが、高級そうでない白の場合は薄紫と灰色、象牙色で塗ることもあります。
肌色で最も使用している色合いが、その上の色合いですね。
あとは、赤のものを塗るときの色合いでよく使うものとか。赤には朱色かショッキングピンクで光、黒で影。紫を混ぜても綺麗だと思います。
右上2つは、金属系を描く際によく使う色合わせです。シルバーには、黒・灰色に緑系の水色を混ぜて。赤みがかった灰色をいれると、少し渋くなります。黄金色のものには、最後の仕上げに緑や紺色を混ぜています。古い金属にはだいたい緑色のカビや赤錆が反射してますから…。望遠鏡を塗るときにもこの組み合わせで塗ってます。(画像7-6)
CG は『無い色』がないので、無論上に書いたものはほんの一部ですし、上のものはあくまで『私がよく使う色合わせ』というだけです。自分の好きな色合わせを覚えておくと便利ですよ。