10.メイキング動画・おわりに - 第16回 CG イラスト講座

このお話を頂く前、私事情により一ヶ月ほどちゃんと絵を描く時間がなかったので、溜まったお絵描きパワーが一気にこの絵に注がれました(笑)。和服やら空やら好きなものをたくさん描けて、とても楽しかったです。

3日ほどで絵は完成したのですが、講座を作るのに非常に時間を要してしまいました。文章で著すのって難しい。

普通ならば「まぁこんくらい目立たないさ…」と塗り残しや色のムラ等、そのままで終わらせてしまう事がザラなのですが、さすがに今回の絵ではそれはできません。こんなに緊張し通して絵を描いたのは初めてだと思います。

また、自分の描き方をじっくり考えるのも初めてです。描き終った後、自分が描いたにもかかわらず「何でこんな塗り方したんだっけっけ？」「こんな色使ってたんだ？」など疑問符のオンパレードでした。講座を書いている本人が迷いながら手探りなので、わかりにくい講座となってしまったように思えます。…修行してきます。

CG はレイヤーで分けることができるので、何度でも何度でも描き直すことが可能です。「この色よりこっちの色がいい」「背景はどっちがいいだろう」等と部分的に描き分けて見比べることも可能です。自分が「コレに決定！！」と思うまで何度でも描きなおせるわけです。優柔不断な私にとって、これほど魅力的な機能はありません。アナログで描いていたときは、某アルコールマーカーを使用していました。一度塗ったらもう後には退けない、失敗したら後がない…！！というスリル感も好きでしたが、同じ精神力を使うならスリルよりも、描き直す根気で使ったほうがよいかなと。

CG を描き始めて、塗りが『成功したか失敗したか』ではなく、『自分の中で絵としてまとまったものになったか』を考えるようなったと思います。